雪が降る

やっぱり雪といえばこの曲ですね


と言うことで皆様ご機嫌麗しう。こちらはようやく本格的に冬っぽくなってきたニューヨークです。

先週末あたりから久しぶりに本格的にどかんと雪が降りまして。ここ数年では1番の降雪量だったように思います。大方月曜日から火曜日の丸1日半にわたり雪が降りまして。久しぶりの雪景色となりました。


近所の線路もこんな感じに。雪国っぽい。


でまあ、この1週間ほどは雪が溶けたり溶けなかったりしながら過ぎてゆきまして。そして現在日曜日ですがまた雪が降っております。2週続けて雪、と言うのは結構珍しい。


ちなみに今回のブログでなんと100本目の記事となりました。まあびっくり。

これからも皆さんに愛されすぎて憎まれるくらいのブログに育てばと思います。


と言うことでただでさえコロナで外出する場所もないところにこの雪、と言うことでひたすら自宅でうすぼんやりと過ごす日が続いております。まあ今更言うのもなんですが、結局去年丸一年、こちらの学生さんはほとんど学校行ってません。今住んでいるアパートのそばに某大学の法学科のキャンパスがあるのですが、結局7月半ばにこちらに引っ越してきて以来一切開校しておらず。近所には大学生をアテにした食堂、と言うかデリがあったのですが、最近ついに力尽きて閉店となりました。本来だったら毎年途切れることのない学生さんのお昼ご飯の需要で安定した経営ができていたはずのデリだったのが、まさかのコロナで一気に経営難。流石にこれは予測できなかった。正直お気の毒。


本日もしっとりと雪が降っております


とはいえこちらではぼちぼちワクチンの接種も行われているようで。先日たまたま今のアパートに映る際にお世話になった不動産屋さんの女性が「ワクチン接種行ってきましたよ」とのことでした。その方はそこそこ高齢の方なので優先的にワクチン接種が回ってきたようですが、まあこれもそのうち一般人にも降りてくるはず。そうなるとコロナもだいぶ落ち着いてくるのかもしれません。


まあ当然陰謀論好きのハタと致しましては、「ワクチンはビルゲイツの陰謀だ!」と主張される方がいらっしゃることも存じておりますし、まあそう言うことも頭ごなしに否定する立場にもないと思うのですが。


でもいい加減お外でご飯も食べたいよね、と。


なんだかんだでレストランでお食事をする、と言う選択肢がなくなってほぼ1年。まあ夏の終わりから秋口にかけては多少外食も可能でしたが、それでも正直室内はおっかなびっくり。お隣でマスクせずに大声で喋っている若者の集団とかみたら超不安。とてもじゃないけど安心してご飯食べられる状況じゃないわけで。まあビルゲイツが人類を支配しようとしてるかもしれませんけど、まあハタ、支配されてもそんなに困んないし。電話とかメール盗聴されてもどうせ大したこと書いてないし。別に世界の秘密とかを握ってるわけでもないし。ラピュタの呪文を代々受け継いでるような家系でもないし。


まあワクチン接種が一般人にまで降りてきたら、多分接種はしてもらうかな、と。

そうでないとおちおち日本に里帰りすらできませんからねえ。

日本に帰ってバッテラ寿司食べたい。


なんかこの前Twitterかなんかでニューヨーク在住の出羽守の方が「ニューヨークはここまで良くなってきているのに日本が心配」などと相変わらずニューヨークに住んでいると言うだけで偉そうにものを言えると勘違いしている発言をされていていましたが、


あのアホ知事&市長の最強タッグでニューヨークだけですでに2万7000人死んでるやんけ、と。


しかも丸一年外で飯も食えない、お買い物もできない、学校に行けないと言う環境になっとるやんけ、と。さらに暴動でマンハッタンの路面の店は軒並み破壊されて閉店しとったやろ、と。

なんかねえ、沈んでるタイタニック号の中から他の船の浸水の心配してるような。人の心配する前におめえはすでに沈没しとるがな、と。




まあねえ、こう言うタイプの方、いらっしゃいますよね。

まあいいんですよ、自分の住んでるところが一番、って思うのは。

住めば都、って言いますし。自分の街の欠点には目を瞑ろう、と。愛は盲目


でもねえ、だからと言って人様が住んでおられる別の地域をことさら低く見る、って言うのはどうかと思いますねえ。まあそんな人は日本でもニューヨークでも大していい生活してないんだろうな、とは思いますけどねえ。日本企業の駐在員の裕福な奥様とかで日本を小馬鹿にするような人あんまり見たことないですし。お金持ちはどこの国に行っても優雅にお過ごしですしねえ。


個人的にはニューヨークなんてもうすでに文化的には残りかすしか残ってないし、新しいものを生み出す力はすでに他の国に分散してると思うんですけどね。まあその辺は新しい音楽がどこで生まれているか、と言うのをみてるとだいたいわかるわけですよ、ええ。


今新しい音楽が起こっているのはやっぱり中南米とかですよね。いわゆるブラックミュージックにせよ結局新しいトレンドを産み出してるのはヨーロッパかブラジル系の黒人さんだったりするし、結局アメリカの文化って2000年以降新しいものは全く産み出してないですからね。ファッション、って言っても別に今のアメリカのデザイナーで面白い人いましたっけ?みたいな感じだし。ちょっと前ならトム・フォード、マーク・ジェイコブスあたりは流行ってましたけど、あれ以降アメリカ人デザイナーの話、とんと聞きませんねえ。強いて言うならオフホワイトくらい?でもあれもなんだか20年前に日本で見たよね、みたいなことばっかりやってるし、的な。


もうね、消費の中心=文化の中心、と言う時代は終わったな、と思います。


最近がっかりしたことがありまして。

まあねえ、ニューヨークも昔は文化の中心だったわけですよ、ええ。例えば1960年代から70年代くらいのニューヨークだと現代音楽のミニマリズムの作家がたくさんいたわけですね、ええ。まあ代表的作曲家といえばスティーブ・ライヒあたりが一番有名でしょうか。その中でも特に強烈な方でテリー・ライリーと言う方がいらしゃいまして。ハタは昔からこの方の曲を良く聞いてたわけですね。

ミニマリズムの作家の中でも突出して呪術っぽい気がします



でまあニューヨークにハタがきて10年。テリー・ライリーの演奏会に行くチャンスがあったか、って言われたら今のところゼロですよ。そもそもこの人の演奏会の情報が殆ど見つからない。だいたい見つけたらもう演奏会は終わってたり。こちらにはこう言うイベント情報を総括的に扱うメディアが殆どないので、こう言う情報を見つけるのが本当に難しく。


で。このコロナのご時世、85歳のテリー御大が活発に演奏公演を行っていらっしゃるんですよ。


日本で。


お話によると85歳にしてついに日本移住を決定されたとか。

理由は「3週間の日本滞在中にコロナのパンデミックが起こり、ニューヨークより日本にいた方が安全だから」ですって。



もうねえ。これが現実ですよ、ええ。


ニューヨークで一番先鋭的だった人が、最終的に住み着いたのが日本ですよ。で、ニューヨークに住んでて10年も経つのに、ハタは御大のライブを見ることもなく御大は日本に。

もうこうなってくると、一体ニューヨークと日本、どっちが「進んでる」んですかねえ?

本当あの辺のクソ出羽守どもに聞いてみたいもんですよ、ええ。


ニューヨーク。トレンド最先端なお洒落な街。まあそうでしょうね。

そこまで間違ってない。5番街に行けば高級ブティックもずらっと並んでるし、劇場やミュージカルもわんさかあって文化の中心地っぽくはありますね、確かに。


でもそこに行かないなら地方に住んでるのと一緒っすよ。


ティファニーがある?シャネルがある?オペラにバレエ?


金がないなら店なんてあってもなくても一緒だよ(絶叫)!


マンハッタンに行ったところでお高級なブティックでお買い物、なんて興味もないし、そんなお金もございません。結局行くのはユニクロに無印。MoMAのミュージアムストアに行って気が利いたものがあるわ、と思って見たらだいたい日本製。だったら日本で買うわ、と。


おしゃれなレストランでお食事、なんて言ってもカップルでお食事、が前提のこの国で一人で行ける店なんて殆どないし、ちょっと話題のお店は観光客が長蛇の列で行く気もないし、たかだかラーメンごときに二千円近く払う気もしないし、で気がついたら中華街でおっさんに混じって安物のワンタン麺食ってるわけですよ、ええ。


そしてたまに背伸びしてちょっとお高いレストランに行って飯を食ったところで気がつくわけですよ。


見た目はともかく味は大したことない。


ステーキ、って言ったところで結局はただ焼いた肉。肉の質、もあれ?値段の割には大したことねーな、みたいな感じ。あれだったら日本のスーパーの牛肉を薄切りにしてポン酢かけて食ってた方がまだ美味しい。そしてイタリアンに関しては日本はおろかシンガポールの方が圧倒的にレベルが上

ニューヨークのリトルイタリーで食ったパスタが絶妙にまずかった時の、あのがっかり感。


って言うかシンガポールの美味しいイタリアンはイタリア人か日本人が経営してるんでねえ。

フレンチに至っては「フレンチビストロ」と銘打ってる店でうまいものに当たったことがない。火を通し過ぎてレーズンより小さくなったオマール貝とか。どのメニューも危険すぎて結局ハンバーガーしか食うものがない、とか。もうフレンチですらない。



まあニューヨークグルメの真髄は

貧乏移民がこっそり食ってるものが一番うまい


ですね。まあ出羽守の皆さんが絶対に見せたくない世界ですけどね。本当あの辺の地元密着で地元を愛して愛してやまないはずの出羽守の皆さんがこう言うしょぼくてうまいご飯を紹介しないのが不思議で仕方ないんですけどねえ。


コロナが治ったら是非皆さんにこの移民飯の世界をお伝えしたいのですけれども。

ビルゲイツに遺伝子操作されてもいいので、今年はワクチン接種して移民の街をふらふら歩こうと思います。まずは近所にあるバングラデシュ料理とサラエボ料理のお店に行きたい!


と言うことで、皆様も日本で是非美味しいものを食べて地域のお商売を活性化してください。
























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