くさのおもひで

皆様ご機嫌麗しう。

こちらもようやく春になってきました。気候自体は日本でいうところの東北か北海道くらいの気候ですが、気温の急激な変化はこちらニューヨーク独自でございまして、ある日突然ドカンと気温が上がります。なので冬の気温自体は北国なんですが、桜の咲く時期は案外日本より2週間ほど遅れる程度、で、現状すでに桜はちょうど見頃となっております。先日久しぶりにセントラルパークに桜を見に行ってきましたが、なんと2年ぶりですよ奥さん。去年の今頃はセントラルパークに野戦病院が建ってましたから、もうそんな桜を見に行きましょう、なんていう心の余裕は全くありませんでした。あれから1年経って取り立ててものすごく状況が良くなったか、って言われたら微妙ですが、それでも今年は去年のような手探りの状態から脱して、少しは落ち着いた感じにはなりつつあります。

「土の上でうんこできるっていいですね!爽快です!」

むぎさん(7ヶ月)


で。

結局のこのコロナ、ニューヨークでは一体誰に責任を取らせるの?となったら、結局口ばっかりでまともな対策は何一つできなかったNY州知事とNY市長、ということになるんですが。まあお気の毒といえばお気の毒。いつも通りならここまで自分の無知無策を一般人に晒さなくても済んだものを、コロナのせいで無能っぷりが完全に明るみに出てしまいました。とはいえまあこの状況でまともにパンデミックを抑えることができる政治家なんてほとんどいないでしょうから、まあ本当タイミング悪かったですね、と。正直ババを引いた感は否めない。しかもクオモNY州知事に至っては今やセクハラ疑惑でもう夜の性獣扱いですからねえ。この段階でNY州知事は横山ノック知事と並ぶ存在となりました。大阪人は笑って済ましてくれますが、NYの人はどう反応するんでしょうねえ。


で。

NYの横山ノック・クオモさんが何を思ったのか先日いきなりこんな法律を通してしまいました。


NY州まさかのマリファナ合法化。


娯楽目的のマリファナの所持は犯罪にはならない、ということになりました。一応大量所持はご法度ですが、所持制限が35gまで、でしたっけ?乾燥した葉っぱが35gって結構な量ですよ?さらに個人での大麻育成も非犯罪化されたようです。


まあねえ。お隣のニュージャージー州あたりではすでに合法化されてましたので、まあ葉っぱがNYでも合法化されるのは確かに時間の問題かなあ、とは思ってましたが、よりによって今ですか、と。自分の人気が落ちてきた時にあえてこのカード切ってきましたね、という勘ぐりはかなり当たってるように思うのですが。



はっぱ(合法)


マリファナ。大麻。

思い起こせば今からもう15年以上も前。ハタは人生初めてヨーロッパという所に行くことがありました。オランダはアムステルダム空港から市街地に向かう電車の中、なんだか甘い独特の香りが立ち込めておりました。


わーなんかほうじ茶を煎ったときみたいな香ばしい匂いがするー


とハタは思っていましたが、家人が一言、

「これマリファナの匂いだよ」



ハタ、ちょっと大人になった気がしました。

マリファナの匂いがわかる、そんな大人に。


でまあ、その後ロサンゼルスに住むことになるんですが。ふふーん、ハタはどの匂いがマリファナか分かる、そんな違いの分かるしゃれおつな人なの、うふふーん、と思って生活してたんですが、蓋を開けてみたら


もうそこら中でほうじ茶の匂いですよ。


カリフォルニア州は当時まだ娯楽目的のマリファナの所持は禁止されていましたが、まあ皆さんカジュアルに葉っぱをお持ちでして。一度ヨガ教室の排気口からマリファナの匂いがしてきた時にはあまりの分かりやすさに感動すらしましたが。そういう人に聞けば売ってくれる人もすぐに見つかるし、まあ実際ここまで普及しちゃってたら確かに取締る必然性はないのかも、と思ったりもします。まあそのくらいそこら中で匂いがするわけですね、ええ。


まあその辺はNYでもあまり変わらず。やっぱりそこら中で匂いがしております。まあその辺の色々と詳しい方のお話によると、マリファナのシンジケートは南米系と中国系があって、中国系はチャイナタウンの地下に巨大なマリファナ農場がある、という話を聞いたことがありますが、まあそのくらいの需要はあったわけですよね、ええ。それが今や公然と販売できるわけですから、マフィア大喜びですよね。正直どうすんのこれ?と。まあ州政府としてはここの収益から税収を取れたらいいな、という目論見のようですが、実際こんな移民のアングラビジネスから税収取れるんでしょうか。よほどきっちりと州政府公認の業者だけが扱える、みたいな仕組みを作らないと単に裏社会だけが大儲け、ということになるんじゃないかと思うんですけどねえ。


ただ。

ぶっちゃけハタもこういうものに興味がなかったわけではない。そこは正直に言っておきたい。

ダメ、ゼッタイ、って言われても、まあ何がどうダメなのか、もうちょっと良く知ってから出ないと答えが出せませんよね?ということで色々とああだこうだしてみたこともありました。ダメ、ゼッタイ。結論から言えば


色々と良い側面もある。

なので医療目的・保険適応できっちり管理して使用すべし。


なんですけどね。個人的には娯楽目的での使用は微妙です。

まあ娯楽目的、って言ってもそこまで楽しいか?というのが正直な所。まあリラックス効果がある、みたいな言い方もされますが、あんたの人生すでにゆるゆるじゃんよ、みたいな人が昼間っからほうじ茶の匂いさせてフラフラしているのを見たら、こういうものが不必要な人に限ってこういうものに飛びつくんじゃねーの、という気しかしません。お前に必要なのはマリファナの前にまっとうな人生じゃボケ、みたいなの。まあそれでもまっとうな人生の方がまっとうな枠内で楽しむのであれば全然問題はないんですけど、今の甘やかされ放題好き勝手放題のアメリカ人にそこまで自分を律する人たちが果たしているのかどうか。そもそも自分をきっちり律してるタイプの人は葉っぱなんかに頼らない、っていう気もするし。


で、合法化(というか非犯罪化)されて程なく、DJむぎちゃんの野外プレイにお付き合いすべく外を散歩しておりましたら、道っぱたにこんなものが。


なんだか購買層がどんな層か透けて見えるパッケージですね、と。

こういうのが堂々と道っぱたに落ちるようになると、ああ合法化されたんでしたね、そう言えば、としみじみしてしまいます。まあLAみたいに注射針が路上に落ちてないだけまだましかな、という気もしますが。それでもこんなもん外で落とすなよ、とは思います、ええ。


日本でもこういうの、合法化を目指す活動家の方、いらっしゃるじゃないですか?そういう方はこういうものの利点しか強調しませんから、なんだかとてもスーパーミラクルなものを政府は禁止してる!許せん!みたいな論調ですけど、まあ考えてみてください。お子様もいる、犬もいる、そういう健全な真昼間に酒瓶抱えたくっさいおっさんがそこかしこに転がってたら、ぶっちゃけどうかと思うじゃないですか?ここは西成か?みたいな。そういうことなんですよ、ええ。


しかもここアメリカなんてそういうモラルなんかすでにとっくの昔に崩壊してますから、建築現場でおっさんが葉っぱ吸いながら仕事してるんですよ?そんなんで仕事できるの?図面読めるの?と。


娯楽目的での使用が可能、っていうんなら、

せめて最低限のルール作りもしてくれませんかねえ、と。


飲酒も合法ですが、飲酒だってそれなりのルールはあるでしょうよ、と。朝の9時から酒飲んで仕事してたら基本ダメじゃないですか?それと一緒ですよね。お酒は基本バーで提供するものだったり、ある程度公共の場では制限がありますよねえ。でもマリファナはその辺が基本ゆるゆるなんですよね。何でかわからないんですけど。活動家の方もこういうルール作りにもうちょっと積極的なら個人的には賛同できる部分もあるんですけど、あの人たち基本的に常にラリったままですしねえ。期待はできません。まあ州政府がそういう部分もきっちりと管理してくれたらいいんですけど、あの人たちそういう手が汚れる仕事は絶対しませんし。結局、


ラリったバカが量産されるだけじゃね?


という疑念は払拭できません。


でもどうなんでしょうねえ。正直アメリカのリアルな(底辺の)世界を見てたら、ぶっちゃけマリファナなんてかわいいもんで、実際はハードドラッグでボロボロになった人がてんこ盛りですからねえ。今マンハッタンのペンステーション駅あたりに行ったら、もうすっごい光景が広がってますよ。

ああいう人達がハードドラッグをやめてマリファナに移行したら世の中はちょっとはましになるんでしょうかねえ。なるのかなあ、、、


まあマリファナ合法化案を通したクオモさん、多分時期州知事再選は無理っぽいので、これが置き土産になるのかもしれませんが、果たしてこれが吉と出るのか凶と出るのか。もう少し様子をみてみたいと思います。


あ、でもこれから一つだけ確実にわかっていることがあります。


日本に帰った時、税関でめちゃくちゃ調べられるよな、、、


























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