時からの誕生

みなさまご機嫌麗しう。

こちらは少し暑さが戻って来たニューヨークはブルックリンでございます。

先日久々に近所の公園でやってるファーマーズマーケットに行きまして。やっぱり夏ですね、季節の新鮮な野菜がたくさん並んでおり、

そこでトマトとブドウを買って食べたのですが、やっぱりスーパーで売っているのより段違いで美味しかったです。やっぱり季節の新鮮なものをいただくと心も体も綺麗になる気がしますね。素敵ですね、ニューヨーク。素敵ですね、ハタのブルックリンの暮らし。

はいおしゃれトーク終了です。お疲れ様でしたー。

でね、全裸監督ですよ。村西とおる監督ですよ。

いやあさして興味もなかったんですけどね。もともと家人がだいぶ前からネットフリックスには加入してはいたんですが、アメリカのドラマとか本当興味なくて。だってどっちにしたって人が暴れて銃撃して死んで終わり、だと思えばまあ見ても見なくても一緒よね?と。

だからと言って日本のドラマが見たいか、というとそういうこともなく。っていうか正直ドラマとか全く見たことないんですよね。

そもそもハタがこの世に生を受けてから今まで多分テレビの連続ドラマを通して見たことがない。ぶっちゃけあんな長時間見て時間の無駄じゃん1時間半くらいでまとめりゃいいでしょ、くらいの愛のなさ。

でまあ、ツイッターあたりで日本の皆様が「全裸監督」の是非について喧々諤々と語っていらっしゃったので、「あれ、これアメリカのネットフリックスでも見られるのかな?」と思って探してみたら、あったんですね。The Naked Director が。じゃあ見てみようか、ということで3話まで見てみたわけですが。

いやーよーでけてるわ。

もうあの時代の胡散臭さ、いかがわしさを完全に再現。そして山田孝之の見事なまでの村西とおる監督っぽさ。

女優さんも負けておりません。黒木香役の森田望智も本人が乗り移ったかのような演技であの時代を儚くも過激に駆け抜けた一人の女性を演じきっておられます。



(好事家の間では結構知られた曲ですよね)

まあぶっちゃけ内容が日本のアダルトビデオの興亡と村西とおる監督の破天荒な生き様、なので基本出るものは出ちゃってたりするので、

ご家族の団欒では決して会話は弾まない内容なんですが、日本の40代以上の男性ならみんな知ってるけど知らないふりをして生きている昭和のエロスの世界を正面切って堂々と描いた素晴らしいドラマなので、ハタと同じ年代のいい大人の皆さんは是非ご覧になってみてはいかがでしょうか駅弁誕生のシーンは泣けます。

で、ふと思い出したんですよね。

ほら、やっぱり男子中高生の性の目覚め、って。なんていうんですか、こう、爆発的っていうか。ハタの世代だとちょうどそういう性の目覚めの時にちょうど村西とおる監督が大活躍されてる時期で、各家庭にビデオデッキが増えて来た時代だったんですよね。で、ハタは男子校でしたから、まあ、色々と生徒から生徒へこっそりと回ってたらしいんですね、アダルトビデオが。実際お寺の息子の中村くんがカバンに入っているアダルトビデオを発見されて黒板のチョーク置きに陳列されるという辱めを受けていましたが、まあ男子校なんでその辺はみんな分かってるというか、その辺は連帯感がありますから、ええ。

とはいえそういうブツが回ってくる人間というのはクラスの中では結構カーストが上なんですよね。人間関係がしっかりあって、それなりに周りと上手にやっていける、そういうソツののない子には方々からそういうものが回ってくるんですね。中村くん寺の息子でしたがその辺は性格のいいやつで皆んなから好かれておりました。京大に行った中村くん、元気にしてるかな?

でまあ、ハタみたいな村の境界の道祖神の隣に住んでるような辺境の低層カーストの人間にはそういうものは回ってこないわけですね。一言で言うとイケてない奴。だからその当時は性の目覚めを自覚しながらもそう言うものは他の誰かから供給されることはなかったわけです。その当時から相当オタクだったハタにとっては村西とおる監督すら遠かった。

でも不思議ですよね。きっと神様もそんなハタのことを哀れんでくださったのかもしれません。

それは突然ハタの手元にももたらされました。大自然によって。

通学途中の竹やぶで謎のビデオテープ発見。

それは朝露に濡れてまさにかぐや姫のようにひっそりと光っておりました。

普通ターミネーターとかランボーのビデオを竹やぶに捨てたりしませんよね?もう竹やぶに捨ててあるって段階で疑惑は濃厚ですよね?

ハタは周りに誰もいないかをよく確認してそのビデオを拾い、持って帰りました。

まあぶっちゃけ見ますよね?中高生ですしその辺はもうものすごい期待して見ますよね?

親が寝静まってからこっそり1階に降りてビデオテープをビデオデッキにイン。

高まる期待。そして高まる性の目覚め。粗い画像の中から現れるおぼろげなイメージ。やがてそれがはっきりとした姿になっていきます。

女性と男性。一糸纏わぬ裸で。これは当たりだ。自分の目は正しかった、そう信じたハタでした。

結論から言いますと。

その当時ではもう幻といっても良い「裏もの」でした。無修正です。違法です。エロティシズムの最高峰です。

もういろんなものがバッチリ見えちゃってます。ハタ、いいんでしょうか。高校生にしてすでに村西とおる監督を超えて一気にハードコアの世界に。もうすっごいハードコア。こんなすっごいの見たことない。だって、

男優さんに息子が2つついている。

性の目覚めを一気に超えて画面は超常現象レベルに。もうハタは画面に現れる息子さんたちに目が釘付けです。何で?何で単数形のところに複数形?どうなってるの?これ生物の器官として機能できるの?あっでも機能してる!息子さんたち機能してる!

もうね、エロじゃないっす。ビックリ人間大集合。頭の中には生き物宇宙紀行のテーマが流れます。

すごい。人間ってすごい。って言うかこの男優さんがすごい。息子さんたちすごい。

今になって思うんですよね。

ハタの人生、あの頃から独特だわ、って。

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