みなさまご機嫌麗しう。みなさま風邪など引かれておられませんか?
えーっとですね、ハタはですね、
喉が痛かった。
ここ1週間ほど喉が痛くて、ああ、これはやっちまったなー、と。とは言え熱が出たわけでもないので多少のだるさはありながらも地味に生活しておりました。あれですね。すごいですね、アスピリン。だいぶ喉のが痛かったので、これは薬飲むべか、と思って一応アメリカのゲロ甘い咳止めシロップなんかも買って飲んでみてたんですが、あんなのより全然効きますね。飲めば1〜2時間ほどでほぼ痛みがないくらいまでに鎮痛効果を発揮。おかげで比較的快適に過ごせました。
日本時間でみなさんがこのブログを読んでいただく頃、こちらはサンクスギビングデー前日の夜でございます。まあアメリカで毎年繰り返される狂気のサンクスギビングに関してはまた後日お伝えするとして。
もうね、ハタは昨日から一人で嬉しくて仕方がないわけです。一人で小躍りしているわけですよ、台所で。四十路を遠に過ぎたアジア系男性が薄暗い台所の片隅で小躍り。狂気の匂いしかしませんが、まあ嬉しい。もうね、久しぶりにこう、なんていうんですが、拳をグッと固めて「ああ、生きててよかった!今日もサンドイッチも不味かったけど!」ってしみじみするくらい、そういう喜びを噛み締めております。
まあ何が嬉しいって
Joanna Wang(王若琳)の新譜が出てました!
しかもほぼ全曲テレサ・テンカバー!
ってことですね、ええ。いやあ目出度い!何が素晴らしいってここしばらくこの人がやってきたキュート&ポップ(&狂気)の路線をちょっと離れてしっとり路線に戻ってきたことでグッとハタの好みに寄ってきてもらったという点でしょうか。お帰りなさい、待ってたよー(冷めた料理の前で一人で微笑む)
ハタが最初にジョアンナ・ワンを聞いたのはシンガポールにいた頃。たまたオンラインで見つけたアルバム"The Things We Do For Love”のあまりの素晴らしさに「シンガポールなら新譜あるだろ!同じ華人文化圏だし!」と思ってCD屋に行っても全く見つからずにアメリカに戻ってから通販で買ったという悲しい経験をしたのが多分もう6〜7年前、いやもっと前かな?という感じで。シンガポール、思っていたよりも音楽市場は小さい、というのと、華人の音楽を若干バカにしている部分もあり、あまり大々的には売られていないようでした。
正直それまで華人ポップスにはあまり興味がなかったわけですね、ハタ。まあ今でも広東語ポップスと北京語ポップスの違いもよくわかってませんが。正直香港ポップス含めて華人の歌謡曲ってバラードでもなんでも暑苦しい、という印象がありまして。歌はうまいし美男美女だけど、コテコテの華人の美意識バリバリのステージで、こう、なんていうんですか、5分ごとにテーブルに酢豚がやってくる、みたいなお腹いっぱい感。あっ、最後に杏仁豆腐が来るかな?と思ったらまた酢豚(パイナップル入り)、みたいな過剰な豚肉推し感を感じるわけですよね。
威嚇する酢豚の精
華人ポップスってあれでしょ、どうせまた酢豚の乱れ打ちでしょ?とか思ってたハタが初めてやってきたジョアンナ・ワンさんのお店。そこで出てきた一品が酢豚じゃなくってきゅうりの冷菜とフカヒレスープだったわけですね。何この超繊細かつオシャレなアレンジ、そしてこの華人の美意識からかけ離れたハスキーボイスは?ということでもうすっかりファンに。
とは言え何て言うんですか、良かれ悪しかれぱみゅ化している時期もあったわけです。
やっぱり流行ってあるわけですし、その時代の先端がぱみゅぱみゅ、ってなったら、まあ、追随せざるを得ない。その時期の曲は正直ハタの好みではなく。
まあこうして改めて聞いてみるとよくできた曲だなー、とは思いますが、
個人的にはこれじゃない感が。まあ若い子にはこっちの方がおしゃれでファンシーなんだろうとは思いますけど。まあ好き嫌いですのでその辺は個人的なものですね。なのでこの路線がしばらく続いていた時にはちょっと興味を失っていたわけです。それが今年になって再び初期の路線に。またこれが初期作を上回る大胆かつおしゃれアレンジに。もうあまりの素晴らしさに失禁しそうです。
ということで、まずは新アルバムからこの一曲をどうぞ。
まさかのジュディ・オング「魅せられて」のカバーです!
この変態っぽいアレンジ(うっとり)。
ある意味ポップシンガーが2019年にこれをやるっていうのはほんと大胆ですよねー。今の日本のJpopでは作れない世界観がここにあります。
しかも取り上げている歌手がジュディ・オングにテレサ・テン、そして美空ひばりに淡谷のり子(!)というものすごい偏ったラインナップ。おそらくこの人が台湾系なので台湾にご縁があった歌手、ということなんだとは思いますが、それにしてもライナップが渋すぎる。そして改めてわかる日本の歌謡曲の凄さ。正直「時の流れに身を任せ」がこんなに良い歌だとは思ってませんでした。歌詞を合わせて聞くと本当にしみじみとした感動があります。
年末が近づいて「ああ、そろそろ今年のベスト10アルバム」でも考えなくちゃ、と思っていたのですが、まさかのダークホースが登場。これはもう間違いなくハタの今年のベスト10アルバムに入ります。
ということでこれはハタから神様からのプレゼント、だと思ってこの狂気のサンクスギビングを乗り越えたいと思います。明日は頑張って七面鳥焼くぞーえいえいおー(泣きながら)
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