みなさまご機嫌麗しう。
こちらは寒くなったり暖かくなったりしながら春に近づいております。寒い日がある、とはいえすでにもう日は随分と高く昇るようになり、日中の気温は10度近くまで上がるようになりました。こうなってくると絶好の日向ぼっこ日和です。毎朝事務所に通う道すがら、近所の安い珈琲屋で1.5ドルのコーヒーを買い、ベンチで日に当たります。
ハタが今住んでいるエリアは基本開発が進んでいる途中の地域でして、どちらかって言うとものすごいお上品な家族がお住まい、と言うよりかはザ・自由業みたいな人がたくさん住んでおられます。ベンチに座ってコーヒーを飲んでると、長髪のロッカーみたいなおっちゃんが小さな娘を連れてやって来て、ブランコに乗せたり滑り台に乗せたりともう子煩悩さ炸裂。見かけの厳つさとのギャップにほっこりします。
と言う事でここにブログを書き始めて半年が経ちました。まあ好き勝手なことを適当に書いているだけなので、気が向いた時にアップしてニヤニヤしているだけなのですが、まあこれだったら他のサイトにも内容をアップしてもよくね?と言うことでなんだか最近よく見かけるnoteとかいうサービスにも投稿することにしました。とはいえ別にここに投稿していることをそのままコピペして載せるだけなので、こちらをご存知の方はここをご覧くださいね、と言う感じなんですが。
でまあ、そのnoteと言うサービス。まあいろんな方がコラムを書いて、それを売ったり共有したりできる、と言うサービスなんですが、
うわーどれもキモ(自粛)
なんでしょうね、文章と文章の間からどす黒く漏れる自己承認への渇望。
または「楽して稼ぎたい」というオンラインビジネスのむき出しの叫び。
まさにベア・ネイキッド。
まあ気持ちはわからんでもないけどもうちょっとオブラートに包めよ、的な。
なんかあれですか?「こう書けばお客さんが増える!」みたいなマニュアルがあるんですか?
どのコラムどのコラムみんな金太郎飴みたいなんですけど。自己承認されたいならもうちょっと頭使いなさいよ、と。まあ頭使ってないからあんな文章書くんでしょうけど(ひどい)
まあハタは基本駄文しか書きませんので自分の文章を放流できたらそれでよし、読んでいただいて皆様に笑っていただければなお良し、という立場なので、そう言う方のさも真実に満ちたような予言めいた文章を読ませていただくつもりはございません。
っていうかおめえに払う金はない。
そんな時間があったらドグラ・マグラでも読んでた方が人生の役に立ちます。凡人の真実より天才の不条理。
でまあ、そう言う欲望のトルネードの中からいろんな声が聞こえてくるわけですね。そこに耳を澄ませてみると、なんか聞こえてくるわけですよ。
「ええ・・英語がー …ギギギ」
「英…語が…う…上手く…なるためには…イギリス英語の発音が…」
そうか。それが望みか、と。
あの欲望の災禍の渦の向こうに、哀れな子羊たちが泣き叫んでいる。確かにバベルの塔は太古の昔に神の怒りにより破壊された。にも関わらず愚かな人間はあの天空まで高くそびえたバベルの塔の名残を積み重ね、再びその傲慢な姿を神に見せようとするのか。しかし愚かしい人間よ、その努力は認めてやろう。その小さい背に言語という巨大な岩を乗せて呻くが良い。
ならば教えてやろう、在米15年の英語の真実を!
今解き明かされる在米邦人の英語の事実。
神の怒りがいかほどか恐れ慄くが良い!
前編:「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」
英語が上手くなりたい?おしゃれなカフェーで素敵なNYガールとときめき会話?
職場でも気の利いた英語ジョークで好印象!ボスとの関係も良好!
ねえよ💘
悲しいお知らせがあります。あなたが30歳を超えて海外に住むことになったら、語学の飛躍的な上達は諦めてください。本気でアメリカ人と対等に渡り合えるような英語を目標とするのであれば、最低でも20代までにすでに高校や大学で数年の留学経験が必要です。さらにいわゆるバイリンガル、と呼ばれるレベルの、母国語と外国語がほぼ同レベルで使いこなせるという方は、ほぼ9割は10代前半の頃に海外で数年生活して、そこで外国語を習得されています。なのでそういう生まれ育ちでない方は、自分の生まれを呪いましょう。そして別の戦略を練ってください。
ハタだって努力をしましたよ。こんな駄文を書いているハタですが、日本在住時には一応ノーベル賞を輩出した大学の博士課程に在籍しておりましたので、やることは人並み以上にやっていると自負しております。まあ学部は違うけど。それでも英語の学術論文を読む・翻訳する程度のことはやっておりましたので、ある程度の英語の語彙力と文章読解力はあった、と言っても良いでしょう。生まれてこの方30歳までアメリカに行ったことはなかったけど、下手は下手なりに簡単な英語で会話をすることもできました。
ちなみに初めて通ったLAのコリアタウンの怪しい英語学校の初日のテストで記録的なハイスコアを叩き出して初日から一番レベルの高いはずのクラスに入ったものの、授業のあまりのレベルの低さに驚愕して先生に「もうちょっとレベルの高い英語を教えてもらわないと自分の英語が上達しない」と文句を言ったら、「だったらさっさと大学行ってください」と言われ。教養としての英語をそこまで蓄積していたのに。
それでも無理なもんは無理。
聞き取りはおろかアメリカ人の普通の会話にはほとんどついていけない時期が5年は続いたでしょうか。会話がおぼろげにわかるようになったとしてもその会話にどう反応するかを考えていたらもうお話は次のトピックに。家人とそのお友達が楽しく会話されているのを横で見ながら、一切口を開けずに黙々とご飯を食べるという日々が続きます。もうね、食事の間にひたすらうなずくだけなんで、頚椎痛めるんじゃないかと思うくらい。ロケンロール。
ついでにその学校は3日で行くのをやめました。
だって英会話って言ったって会話の相手は自分と同じレベルのタイ人とかペルー人。お互いがおずおずと英語で会話。お互いが恥じらいながら会話する様子はまるで若夫婦の新婚初夜のような初々しさ。そしてそれを直してくれる人もおらず。
幼稚園レベルの人間が一緒に喋っても幼稚園のままじゃんよ、と。それだったらその辺のおっさん捕まえて根掘り葉掘り聞いた方がよほど勉強になるわな、と。
そしてその3日間で習ったイデオムの中に「happy as a clam」という慣用句があり。聞いたことがねーぞ、と思って家人やその友人に聞いたら、
「何その古い慣用句爺さんかよ超ウケる」
と爆笑され。
使わない慣用句教わってもなあ(遠い目)
実際こうやって英語学校に通っても、結局下宿先が韓国人ばっかりでむしろ韓国語の勉強になった、とか、ホストファミリーが全員スペイン語しか喋らない、とか。語学留学あるある。アメリカにきたからって簡単に英語教えてもらえるなんて思うなよ!という強い意気込みすら感じさせます。色々とカオス。
ちなみに色々な個人的にお話をさせていただいて英語会話の相手に最適な方、というのを発見しました。それは
大学教授。
思考が論理的なので会話を部分的に理解できなくても論理的に会話を追うことで結論が推測できる。語彙が豊富。英語の文法構造が精密かつ正確。教育者なのでこちらの下手な英語にも寛容。こちらの発音をあげつらってコケにするような底辺のバカとは質が違います。どうせ相手するならこういう人に稽古をつけてもらいましょう。
ちなみに会話の相手として一番ダメなのは自称アーティストです。スラング多用、ファック多用。思考が支離滅裂。下手すりゃヤク中。友達もヤク中。ぐるっと回ってみんなヤク中。
●鹿は経口感染するので気をつけましょう。
まあそれでもなんとか日常生活の会話はなんとかなったとしましょう。お若い方なら半年くらいすればそんな感じになるかもしれません。相手の言うことがなんとなく分かる、から内容の半分くらいは理解できる、に移行します。
いつもあなたとお付き合いしてくださる方もこいつはあんまり英語が分かってねえと言うのがあるので、なるべくわかりやすい英語で差し障りのない会話をしてくださいます。今日はどこの野球チームが勝った、とか今日はお天気が良いですねー、お子さんはお元気ですか?あらーレゴブロック飲み込んで胃洗浄?それは大変。明日のお天気も良いといいですねーさようならー
はい、ほとんどの日本人が考える「英会話」はこのレベルです。そして実のところほとんどの在米邦人は学問の世界にでもいない限りこのレベルでやりくりしています。意外と敷居低い。
まあ確かにコミュニケーションとしては成立してはいますが、
でもこれって会話の中の最初の3分パートですよ。
そこが終わった時の次の会話。いわゆる「本題」です。
「あのちょっと聞きたいんだけど安倍首相が2回目の首相になった時に急に円が上がったけど安倍首相まだ何にもしてないのになんで円だけ上がったのどんな政策だったの?」
「日本の犯罪率が他の国より低いのはなぜ?」
周りには日本のことを詳しく知っている人なんて誰もいません。自分が日本人の代表として自分の国のことを説明しないといけない。にっこり笑ってアイドンノー?うら若き乙女ならまだしも30過ぎたおっさんがそのカードは切れない!さああどうする?
実質会話の「核」となる部分。それは自分の教養を試される時なのです。これこそが真の意味で「英会話」の能力が活かせるかどうか、の部分であります。自分の限られた語彙力の中で、相手にきちんと理解してもらうための論理性を構築し、それを自分の英語の中に簡潔に落とし込む。このプロセス自体には語学の能力の有無よりも、むしろ知識の論理的な構成力が試されます。そして、これができないとどれだけ英語の会話そのものが流暢にできてもアメリカ人を理解させることができません。そしてこの知識の論理的な構成力は、語学以外の知識で構築していくしか方法がないのです。
英会話がどうとか発音がどうとかとおっしゃいますが、
肝心の中身はどうなんですか?と。
まさかの後編に続く
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