哲学的試練


みなさまご機嫌麗しう。東京近辺ではかなり感染者数増加、そしてなんとハタの実家の南京都のJY市でも感染者が発見されました。先日母にテキストを送って様子を聞いてみたところ、「駅の近くのスーパーで感染者が出たらしい、とおばちゃんに聞いた」という割とゆるゆるの情報だったので、ネットで調べてみたらああ、あそこのコンビニのバイトさんだったのか、と。普通にハタが実家に帰った時にうろうろしているエリアでした。まあ一昔前なら「名前さえ書けば受かる」と言われた某大学の生徒さんですから、昔からのイケズな京都人なら「まああそこの学生だったらあり得るな」くらいの感じで。 


 あ、調子に乗って通販サイトの方に新しい商品を一つ増やしました。 よろしければご覧ください。


とは言いつつもこちらはニューヨークでビバ自宅待機の日々でございます。あともう少しで2週間ほど経過したことになりますが、なんでしょうか、元々が引きこもり体質だから、っていうのもあるのでしょうか、あんまり不都合を感じません

朝起きて歯磨いてシャワー入ってオートミールとバナナ食ってコーヒー飲んで机の前に座って作業してたらお昼になるので適当にご飯を食べ、玄米茶飲んでまた作業していたら夜になるから晩御飯作って、という比較的地味かつ無駄のない生活が維持されております。 

スーパーの買い物は2〜3日に一回。特に品不足、ということもなく、変わったことがあるといえばスーパーの中の人数を一定数以下にするために入店制限があったり、お店に入ったところに使い捨ての手袋が置いてあったり、という程度。自宅待機が始まった時は北斗の拳のヒャッハーな世紀末的状況を覚悟しましたが、蓋を開けてみたらどちらかっていうと核の冬が来た、みたいなテンション低めの世紀末。


まあテンション低いって言ってもスーパーに買い物に行く途中にこんなのにすれ違いましたけど。

あなたも私も世も末感を満喫中。 


 外に出て帰ってきたら手をアルコール消毒とうがい、布マスクをしている場合はすぐにマスクを洗濯、そして入口の扉の取っ手をアルコール消毒、と、こまめに対策をしております。ただ正直マスクは苦手なので、外を歩いていて周りに人がいない時はマスクなどをせず、スーパーなどある程度人が集まる場所ではマスクを着用するようにしています。 実際ほとんどのレストランやバーは閉まっておりますし、街自体はひっそりと静まり返っておりますが、スーパーは今まで以上に人が来るようになったようで大忙しだそうで。近所にある日本食スーパーの方にも聞いてみましたが、「ちょっと前はパニックで買いに来た白人客が多かったが、最近は在宅勤務している日本人がたくさん来るようになって忙しくなりました」とのことで、この最中にまさかのアルバイト新規募集、という状態に。 



 でまあ、久しぶりに週末に事務所に行ってきまして。まあ絶対に行かないといけない理由もないわけですが、行った所で誰かと濃厚接触するわけでもなし、行く途中も誰かとすれ違うわけでもなし、ということで、アパートに居るのに飽きた頃に時々行って様子を見るようにしましょうか、という感じにしているのですが。その日は半日ほど久々に事務所で作業をしまして。お昼ご飯をどうしましょう?と。 事務所には冷蔵庫がありまして、運良く冷凍庫にこの前買っておいた冷凍食品のカレーがあったんで、じゃあこれをいただきましょうか、と。  


こちらのスーパーには高確率で置いてある、インドカレーとご飯のセット。まあ小腹が空いた時の緊急食料としてはこれでいいか、と思って買っておいたわけですが。箱を開けて中身をみた所、


 ビジュアルがだいぶヤバい。  


割とあれっぽい。わかりますよね?あれっぽい。しかも白い紙のトレイに入ってるんですが、かなり片方に寄ってて、さらにあれっぽい。道に落ちてる系。そしてお腹の調子悪かった系。まあ、カレーですからね。ある意味あれっぽく見えるのはデスティニー。さあ、レンジでチンしていただきましょう、ということで加熱しました所。


おおっとこれは


みなさん道に落ちてるあれをご覧になったことがありますか?日本ではあんまり見かけませんけど、ここニューヨークではたまに見かけます。しかも落とし主が犬じゃないタイプ。結構な面積と体積を誇るあれがカジュアルにフランクにあらこんなところに牛肉が?くらいの感覚で落ちてます。で、それが数日経つと表面が乾いてきて独特のテクスチャーを獲得し始めたりするんですが。


まさにそれ。


電子レンジの熱により表面が乾燥して、道に落ちて雨に当たって日が射してちょうど3日目くらいのあれの風情に。流石にハタもこれは生物の本能として食っていいものかどうか判断に困るレベル。とはいえ道に落ちていたわけでもなく拾ったわけでもなく、あくまでも自分がスーパーで買ってきたカレーなのですから、見た目はあれでも食品としてはカレーのはず。ということで自らの本能のエラー音を聞かなかったことにしていただきます。



、、、カレーの味がしない。


世の中には「カレー味のあれかあれ味のカレーか」という哲学的な命題があるじゃないですか。

どっちを選んだとしても人間として許されない、という非常にジレンマを抱えた、まさに人間の本質を抉り出す魂の問いな訳ですが。


見た目が完全にあれでカレー味がしなかった場合、

ハタは何を食べている事になるのでしょうか?


カレー味のあれ。あれ味のカレー。そこに「カレーの味がしないどう見てもあれなカレー」という新たな一項目が加わりました。まさかの第三勢力の登場です。


もしかしてこれは暫定的にあれを食べたのと同じと判定して良いのでしょうか。見た目はどっからどう見てもあれ。味もカレーじゃない何か。某大阪のSM愛好家が集まる某所で奈良公園で採取されたワライタケをいただいたことのあるハタでも流石にアレのお味はわからない


でもね、多分こんな感じの味かなー、って(遠い目)


ちなみに家人は同じメーカーから出ている「テリヤキボウル」なるものを食べて2口でギブアップ。並大抵のレベルでは「まずい」とは言わないアメリカ人が2口でギブアップ。この状況の深刻さはお分かりでしょうか。まさに天変地異レベルです。


見た目も完全にアウト。別の種類のあれ(上から出た方)


アメリカの冷凍食品。ほんとすごいです。ほぼ暫定的にあれ。いや、例えあれの味でなくてもあれの味と同じクラスの味わいです。あれ?ということはやっぱりハタはあれと同じレベルのあれを食べていることになるのか?もしかしてあれの方がまだ美味しいかもしれないし?んん?美味しいあれとこんなにまずいあれにそっくりなあれだったらあれを食べた方がまだましなのか?んん?


美味しいカレーが食べたいよう(しくしく)























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