わしの人生も大事

チャイブの花。ネギの味がします。



本日事務所からの帰宅途中。近所のアパートから木魚を叩くような音が。


あら珍しい、こんなところにも創価学会の学会員さんがいらっしゃるのね❤️


と思ったのですが、よく考えたら恒例の夜の7時に医療従事者を応援する例のあれでした。

落ち着けハタ。


ということで皆様ご機嫌麗しう。いいですねー、日本の皆様は。すでに自宅待機期間も終わり、一部の大都市を除いてはほぼほぼ日常生活に戻っていらっしゃるのでしょうか。ほんと羨ましい。梅雨空もなんのその、自由に外出、ショッピングも可能。ほんと素敵。

え?こちらですか?


戒厳令絶賛施行中ですよ(怒)。


毎日夜7時半くらいに一斉に携帯の緊急アラートが鳴り響きます。8時になったら外出禁止。中学生の門限か、というくらいの健全さ。


なんだかんだでもう3ヶ月に入ろうかという自宅待機がようやく終わると思ったら暴動が起こりやがりましたよ。まあアメリカでは暴動は10年に1回の奇祭くらいの割合で起こりますので、それほど珍しい訳でも無いでしょうが、今回は流石にちょっと規模が違う。伊達に戒厳令が出ているわけではありません。Twitterなどにも動画が大量に流出しておりますが、マンハッタンのお買い物エリアも結構な荒れ具合。相当数のお店が掠奪の憂き目に遭っているようです。最初はロサンゼルスの暴動の様子を眺めながら、「まあニューヨークでこの規模の略奪は流石にないよね?」などとタカを括っていたら、結局蓋を開けてみたらソーホーのショッピング街は軒並みガラス破られて侵入されて結構大変なことに。正直コロナ騒ぎで数ヶ月店を閉めて挙句に店舗破壊、とか、全くもって正気の沙汰ではありません。危ない危なくない、という以前にここの国本気で大丈夫か?と言いたくなるような惨状なわけですが。



ここ数日はそこらじゅうでプロテスト活動が行われており。先ほどもハタのアパートの側をデモ隊が通っていきました。まあ暴徒になるわけでもなく、単に大騒ぎしていただけですが。


Black Lives Matter。黒人の命は大切。まあそのスローガンに嘘偽りはないですし、それ自体になんの異論もございません。誰の命だって大切。不平等に扱われるのは誰だって嫌。不当な扱いに対しては、そりゃ抗議もしとくべきでしょうよ。


でもなんで暴動になるの?


もうここだけは本当に分からない。アメリカ文化の謎。何?伝統芸?そういうルールなの?こういうことを書くと大体人権が黒人の命より大切な方が現れてしたり顔で言うわけですよ。「いや黒人は何百年の間も虐げられ、白人文化でひどい差別を受けてきたのでその怒りは表現されるべきなんです!黒人は悪くない!そもそも虐げた白人が全部悪い!」

とか。


知らんがな放火魔は泣いても笑っても放火魔じゃぼけ


マンハッタンで一番大きなデパート、Macy'sにも暴徒が進入。掠奪が行われました。当然もう世の中はネットで繋がってますから、略奪している人のお顔も鮮明に映し出します。アメリカ各地の略奪の様子がそれはそれははっきりと。30年前のロサンゼルスの暴動は人の話を聞くばかりで実際どうだったのかはあまり知りませんでしたが、今回は流石にネット時代。色々動画を見ることができたんですが。

本当こんな事言いたかないですけどねえ、


結局黒人さんばっかりやないですか。


何やってんですか、と。

途中で映るお姉さん、いい笑顔。収穫の喜び。


正直どうすんのよこれ?と。俺たちは偏見によって虐げられている、俺たちは不当に扱われている、って言いながら蓋を開けたら割れたショーウインドウから盗品持って出てくるのはみんなあんたらのお仲間さんやないですか、と。多分この動画見た全米が前のめりにツッコミを入れたと思うんですけどね。


いや、分かってはいるんですよ。

当然プロテストに参加する黒人さんのほとんどは真面目な人たち。そういう人たちは掠奪するグループを阻止したり警察に突き出したり、ときっちり常識的な行動をしておられるので、全ての黒人さんがこういう掠奪行為をするなんて絶対言いませんよ。みんな真面目に働いて、真面目に暮らしておられるからこそ、こういう不当な扱いに抗議されているわけですし。でもそれを完全に無駄にしちゃうような人たちもまた沢山いるわけです。この辺、同じ人種であっても物凄いギャップがあるのが今のアメリカのこういう問題の辛いところだなあ、と。


デモに参加した我が子を物凄い剣幕で連れて帰るおかん。

アナキズムもおかんには勝てない


でもねえ、毎回こうやって嫌な思いをさせられて、偏見や差別を翻そうとするたびに身内から足を引っ張られる、みたいなことを何十年もやってるのを見ると、やっぱり日本人だったら正直思っちゃうわけですよ。


やっぱり黒人コミュニティ、流石にもうちょっと考えた方がよくね?


暴動の最中に取られた3世代の黒人の皆さんの会話が話題になっておりますが。まるで映画の1シーンのようなヒリヒリした会話が繰り広げられており、当事者の切実さがひしひしと伝わる、まさに時代を象徴する動画なので、是非皆様にもご覧いただきたいとは思うのですが。

やっぱり最後の方まで見てみると思ってしまうんですよね。


えっ丸投げすんの?


3世代とはいえ一番上は45歳。その下が31歳。一番下が16歳。俺の世代はもうだめだ、って言ってもおたくまだ45歳やないですか。そんだけ大きな声出せたら十分働けますやん。それがいきなり「こいつもダメ、オレもダメ、なんとかしてくれあとはよろしく」って16歳の子に全ての問題を放り投げて終わり、って。流石にそれは若い子が可哀想すぎる。


まあ、これで「お前らは黒人の人生がいかに生きづらいか知らんからだ!」と言われたら、まあそうですね、としか言いようがないんですが、やっぱり疑問ではあるんですよね。あきらめるの、早くね?みたいな。


この、「妙な諦めの良さ」みたいなのは時々感じることがあります。例えば地下鉄内のホームレス。やっぱりなんだかんだ言って黒人さんが多いわけですよ。でもその中に結構な割合で「車内で演説をする」というタイプの人がおられまして。それこそ堂々と自分のつらい境遇を語り、乗客の皆さんにお金を恵んでいただこう、という事なんですが。ハタはついつい思ってしまうわけです。


でもあなた、えらいこと元気やん?声の張りもめっちゃいいやん?

体格もええし、そんだけ毎日大声出す体力あったら働けるんと違うの?

そこらじゅうに皿洗い募集の張り紙あるで?


その点メキシコ系とかアジア系は良い意味で諦めが悪いんですよね。どんだけ貧しくてもやっぱり労働でなんとかしようとする部分が大きいわけです。とりあえず自分が作れるお菓子を作って、街頭で立ってそれを売ったり、またはゴミを漁ってアルミ缶やガラス瓶を集めて、それをリサイクル業者に持って行ってお金を稼ぐ、とか、とりあえずなんであれ働いて生きるぞ!みたいな意思はあるわけです。中華街のおばあちゃんとか、逞しいですよー。秋になったら街路樹の銀杏を拾って路上で売ってますからねー。


でもハタが観察している限りでは、黒人さんでそういう人、あんまり見かけません。そして同時に、ラテン系とアジア系のホームレスってかなり少ない。結局ホームレスって大半が白人と黒人。メキシコ系移民だって相当貧乏だし、アジア系だってみんなそんな裕福じゃない。白人からの待遇だってぶっちゃけ似たり寄ったり。なのにこの差はなんなんだ、と。黒人さんだって料理ができないわけじゃなし、メキシコ人のおばあちゃんみたいに毎日クッキー焼いて、ショッピングカートにクッキー並べて売ったっていいじゃない、って思うんですが、そういうことをする黒人さんは正直見たことありません。個人的に黒人さんの料理、いわゆるソウル・フードとかすごい興味あるので、街中でそんなの売ってくれる人いたらめっちゃ嬉しいんですけどね。

街頭販売、といえば繁華街でラップが録音されたCDを無理やり買い取らせる黒人さんのグループがおりますが、あれ、労働っていうよりはマイルドな恐喝ですからねえ。


黒人さんの生活は大変。それはよく分かる。社会の底辺で泥水を啜る人が多いのも事実。

で、その泥水で食中毒。それは確かにきつい。

でもやっぱり思ってしまうことがあるんですよね。


えっその泥水、煮沸したらとりあえず食中毒は防げますよ?


せめて火を通す努力くらいはしましょうよ、みたいな。


まあこの辺のことを真剣に議論し出すと、結局は黒人社会における家庭の崩壊(シングルマザー率の高さ)とか、それに伴う収入の低さ、とか、貧困によるモラルの崩壊、とか、そういう部分がよりリアルな問題だと思うんですね。実際そこを福祉と教育で底上げすることができたら黒人コミュニティも相当かさ上げされて、より多くの人が安定した暮らしを送ることができるんだろうな、と思うのですが。まあそこの福祉と教育の問題が完全破綻してしまってるからこういう事態に陥っているんでしょうね、アメリカの社会は。


でも。

現在のブラック・ライブス・マターの運動の中で、こういう福祉とか教育の問題を語る人をあんまり見かけないんですよね。まあもともとプロテストを目的とした団体でしょうから、本質的な社会改革にはあんまり興味がないのかもしれませんが、個人的にはむしろ黒人コミュニティ内での問題解決の方も重要じゃね?とついつい思ってしまいます。プロテストも大切だけど、略奪は減らした方がいいよね?と。でもこの辺を積極的に語る人、というのはあまり見たことがないのが本当に不思議です。


さらに。

結局やれプロテストだ、デモだ、って言ったところで、


そこに住んでるシングルマザーの黒人の若いお母さん一人救えてないじゃない、と。


差別が悪い、貧困が悪い、っていうんなら、デモする前に

自分のお金、分けてあげたらいいじゃない?


デモの参加者からそれぞれ10ドルづつ募金して、それを貧しい黒人のご家庭に配ってみたら?それでその日の晩ご飯を安心して食べられる家庭がどれだけ増えるか。そんなに黒人さんの命が大切なら、1日の労働時間のうちの1時間、その人たちの為に働いたら良いのでは?大学生でお金がないんだったら、黒人の子供たちに読み書きを教えてあげればいいじゃない?週に1回でも寺子屋やったら、デモなんかよりよっぽど若い黒人の子にチャンスを与えられるんじゃないですか?


それは国がやることだ、俺たちには関係はない、って言うんなら、ああ、そうですか、としか言いようがないですが、正直ハタの目からしたら、路上でプロテストでヒーロー気取り、なんて単なる自己満足ですよ。ま、それでもサポートを表明する、ということ自体は尊重されるべきなのは分かってはおりますが、正直その辺どうよ、と。


それでふと思ったんですよね。

黒人さんにもお金持ちは沢山いる。こういう人たちは一体どういう事前活動をしているのだろう?と。黒人の貧困や教育の問題を解決する為に、学校を建てたりする人はおらんのか?と。


でまあ、黒人さんで最もお金持ちの女性の一人である、オプラ・ウィンフリーさんのことを調べてみました。さすがにお金持ちだけあって、やはりちゃんと慈善活動もされておりました。額もすごい額です。で、学校も2件設立されておられました。


アフリカに。


いや、自分の国からまずはなんとかしましょうよ。おたくの国、下手なアフリカよりよっぽどひどいですよ、と。


まあこういう事を考え始めるといろいろともにょるしかなく、なんだか釈然としない、というのがアメリカの現実の社会のあり方です。それを考えれば、本当日本なんて上手くいってる方だと思います。そりゃ多少の不都合や失敗はあるでしょうけど、それでもコロナ一つ取り上げても、死者も感染者も少ないし、


そもそも暴動が起こってませんから。



いやあ、本当に今年は激動の一年になりそうですね、、、、、















































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