皆様ご機嫌麗しう。残暑いかがお過ごしでしょうか。こちらニューヨークも残暑が続いてはおりますが、やはり緯度が高いためかもうすでに秋模様。気温もまだ高い、とはいえすでに最高気温は30度止まり、で光も秋めいてきております。ああ、秋ですね、空気も澄んで気温も下がってきて良い季節になってきましたよ、と思ったところで
肋間神経痛ですよ。
もうね、昔から季節の変わり目にはやってくるんですけどね。今回のはいつものとはちょっと違うスケール感でやってきました。普段の肋間神経痛がまあ、アマガエルくらいだとしたら、今回はウシガエルくらいですかね。要するに超痛い。しかも治らない。まあね、仕方ないといえば仕方ないんですよ。もともと冷え性だったのでなるべく運動するようにはしてたんですが、このコロナさんでジムが軒並み閉鎖。仕方ねーな、と思いつつ毎日デスクワークしてたら、やっぱりあっという間に体も冷えちゃうんでしょうね。体もばっきばきに硬直。おかげで特大級の肋間神経痛がやってきた、と。
ということで七転八倒しながら暮らしておりました。あれでしたね。やっぱり年甲斐もなく半パン履いたのがダメだったみたいです。神は四十路の半パンはお許しにならないのです。もうこれは冷えではなくバチが当たったのか、と。ということでせっせとバファリンみたいな鎮痛剤を飲んで1週間。ようやくなんとか普段の生活に戻りつつあります。これは体が冷えているから、なんとか体を温めないと、ということで、アパートの廊下でこれを見ながら20分ほど体を動かしてみましたが。
アパートの廊下で画面を見ながら荒い息で謎の動きを繰り出す中年男性。
ちょっと猟奇の匂いがします。
しかしありがたいことにしっかり汗をかいたので、割と効果はあったな、と。
皆様も冷え対策にいかがでしょうか。
ということで。先日ふと思い立ち、久しぶりに以前住んでいたアストリアに行ってまいりました。
今ハタが住んでいるエリアからは地下鉄に乗って4駅ほど。それ程遠い地域ではありませんが、ブルックリンに住んでいた頃だとそれ程離れているわけではないのに地下鉄を3回も乗り換えないと到達しない、という心理的に距離のある地域でございまして。遠くないけど気分的にとても遠い。なのでしばらく足が遠のいておりましたが、今となってはむしろ御近所さん。だったら久しぶりに行ってくるか、ということで、家人と連れ立ってアストリアに。地下鉄に乗って4駅ほどなんで、15分かかりませんが、この距離で移民の居住エリアが変わるので文化が変わるのがニューヨークの面白いところです。これから向かう場所はギリシャ移民の地域。ということで、主な目的はこちらなんですけどね。
ギリシャ式カフェー。
とはいえ何がギリシャ式なんですか?と思うでしょ?やっぱりあれですか、
ギリシャっつうたらギリシャ名産プラトニックラブですよね?こうプラトンと紅顔の美少年がキャッキャうふふしてる感じの薄い本が量産できる感じの世界でしょうか?やっぱプラトンが襲い受け美少年に壁ドンされて頬を赤らめる老プラトン。ほっぺたに付いたご飯粒を美少年に取ってもらって思わずたじろぐプラトン。草原を全裸白ソックスで走るプラ(以下略)
まあドーナツなんですけどね。こちらのお店、ニューヨークでも滅多にないギリシャ式ドーナツ屋さん。ギリシャ式ドーナツとはなんぞや?ギリシャといえばプラトニックラブですよね?こうプラトンと揚げたてのドーナツがキャッキャう(以下略)
ここでプラトンがドーナッツに壁ドンされるのか(錯乱)
正直どの辺がギリシャ式なのかはわかりません(断言)。
まあ、要するに揚げたてのドーナッツにシロップをかけていただく、ということだそうなんですが。まあ、確かにドーナッツがびたびたになるまでシロップをかけていただくあたり、中東やトルコのお菓子、バクラバを思い出す感じがするので、確かにその辺は地中海エリアの中近東寄りの文化圏かもねえ、と思ったりもします。働いているお姉さんも多分母国語が英語でないお姉さん。この辺がクイーンズっぽいですが、とりあえず注文するとその場で生地を絞ってドーナツを揚げてくれます。
右手奥の方で揚げられてます。プラトン危うし
出来上がり。まあ形がちょっといびつなのはご愛敬。本来ならここにドバッとシロップがかけてあるのですが、今回はドーナツとシロップは別々にしてもらい、各自浸して食べることに。今回は蜂蜜のシロップとサワーチェリーのシロップで。
そもそもがシロップで甘くするのが前提なので、ドーナッツは甘さ控えめ、ですが、日本人的な感覚でいくと十分甘い、くらい。そこにシロップがかかるので、まあ結果的には激甘に仕上がりますが、
アメリカの一般的なゲロ甘のお菓子に慣れてしまうと、なんてお上品な甘さ!くらいに感じてしまうあたりがアメリカの味覚の怖いところです。なんか褒めてるように聞こえませんが、本当美味しいんですよ。ニューヨークで、いや、アメリカで食べたドーナッツの中でハタが一番好きなのはこれ、かもしれません。6個で4ドル、というお値段も素敵。これだったら2人で1ダースでもぺろっといけます。観光ガイドには絶対載らない、これぞまさに鈍臭クイーンズグルメ。
まあドーナッツでひとしきり妄想を楽しんだ後で、そこからしばらく地下鉄の高架沿いを歩くと小さなスーパーがあります。その名もユーロマーケット。雑な名前ですが、ハタはここアストリアに住んでいた頃から密かに好きなスーパーでした。何が楽しいってその疎外感ですね。アジア人のおっさんが一人でいくとものすごい浮くんですよ。もうね、店員さんが「あなた何しにきたの?」くらいの不思議そうな顔でこちらを見てくるくらいのアウェイ感。要するに、そのくらいニッチな移民の世界を相手にしたお商売、ということで、売ってるものがものすごく面白いんですね。今回は家人も初チャレンジ。実際まあユーロマーケット、というので、ユーロ圏の品物が殆どなんですが、何が面白いってユーロ圏と言ってもフランスやイタリアのような、ユーロ圏のキラキラサイドではなく、ギリシャや東欧系の薄暗いユーロ圏の品物を扱っているところが非常にポイントが高いわけです。
店も全体的に薄暗い
まあこれも一種の輸入食材店なので、生鮮食品は殆どなく、もっぱら保存食品ばかりですが、それでもよく見てみると見たこともないジャムや乾物があり、いつもいくたびに興味津々で眺めてしまいます。
これだけのデーツを大量消費するのは中東エリアの移民の食生活だと思うのですが、そういうものが共存しているのもなかなか興味深いところではあります。もしかしたらギリシャ文化圏だとデーツも食べるのかもしれませんが。ちなみにハムやソーセージなどの加工肉が大量にあるのはおそらくポーランドとかドイツあたりの文化でしょうか。南イタリアやスペインあたりのように暖かい地域の発想じゃなさそうですもんねえ、乾燥肉、とかって。
むかーし、ハタがこの辺のアストリアに住み始めた頃、すっごい嬉しかったんですよね。
「あっ、お店に豆腐が売ってる!なんて便利!」って。
まあフェタチーズなんですけどね。
今でも思います。これが豆腐だったらなあ、、、って。
まあフェタチーズも美味しいですけどね。この写真の上の方に写っている茶色い物体、全部干したソーセージなんですが、何て言うんでしょうか。サラミっぽいんですけど、サラミではない感じ。昔これを一本買って薄くスライスして、ドイツ人の方に出したことがあるんですが、「何これちょーうまい」と言ってばくばく食べておられたので、きっとあの辺の地域の喰いもんだな、と。
ということでハタが買ったのは以下の通り。
●ギリシャ式コーヒー(カフェイン98%カット)
●オリーブオイル石鹸(乾燥肌には安くてすごく良い)
●シチリアイチゴジャム(シチリア島はイチゴが名産だそうな)
●乾燥豚ヒレのスモーク(ドイツ文化圏の食品っぽい)
⭐️サロンパス(神経痛対策)
そして家人のセレクトはこちら。
●ギリシャ産パスタ(ギリシャは隠れたパスタの国らしい)
●お菓子二種(セルビア製。セルビア?)
ということで今回は鈍臭クイーンズ紀行でもヨーロッパサイドのクイーンズでした。
気が向いたら次回あたりに食レポでもしてみようと思います。
ちなみに。
サロンパスめっちゃいいです。カプサイシン配合の温感のやつ。
もうね、8時間ホッカホカ。っていうかちょっとヒリヒリするくらい。
NYから自信を持ってハタがお勧めします。
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