誰も聞かない音楽レビュー2020(その1)

皆様ご機嫌麗しう。こちらは全然寒くならないニューヨークです。おかしいなあ、本来この時期なら日中の気温が氷点下になるのが当たり前のはずなんですけどねえ。現在気温11度。どうやら今年も暖冬の模様です。おかげさまで先日きていただいた子犬のむぎちゃんも無事に新しい生活にも慣れ、相変わらず朝から晩までうんこを拾う生活がつづいておりあっまたうんこしたそこトイレシートじゃない床の上はやめて(トイレットペーパーを持ってダッシュ)

私が生産者です:むぎさん(3ヶ月)


それにしても。ニューヨークでもコロナが復活の兆しだそうで、無事に今週頭から再び屋内での飲食が禁止に。ということでまたレストランに入れてもらえない日々が続くことになりました。一応外には屋外席があり、そこでご飯も食べられますよ、ということにはなっていますが、暖冬とはいえさすがに夜ともなると外で寒風吹き荒ぶ中ご飯を食べる人なんて殆ど見当たらず。


なんか今年は本当に何もできんかったわ、、、と思ってたらもう12月。え?は?もう師走?まあ例年似たような事を言っているような気がしますが、さすがに今年は異常。アメリカでコロナが大騒ぎになるのが3月以降ですが、在米法人は同時に日本の情報も得ておりましたし、実質上日本でコロナ騒ぎになっているのを把握したのが1月の末。そこから現在の12月に至るまで、結局こちらではさして収束することもなく。何だかんだで人に会わず、食事にも行かず、映画にも行かず(もともとあんまり行かないけど)、、、という状態が結局丸一年続いたことになります。結局今年に入ってメトロポリタン美術館にも1回も行かず。年会費払ったんですけどねえ。


このブログも本来は通販サイトの付属ブログとしてスタートさせましたが、現在では通販も一時中止、でただの謎ブログと化しているわけですが。いや、通販自体は可能なんですけどね。ただ、いわゆる郵便を使った輸送が実質上完全に止まっているわけでして。ちなみに、今、日本からアメリカに小荷物を送るときに、日本の郵便局を経由してアメリカに送る方法は船便しかありません。その一方で、一応クロネコヤマトの定額サービスあたりはアメリカから日本に届けてはくれるんですけど、そうなると小さくて軽いものは案外コストがかかるようになってしまうんですよね。それだったらもうちょっと重量があってごついものを揃えてお届けした方が良いのかなあ、と考えてみたり。まあ、色々ネタはすでにリサーチしてあるので、皆さんにお届けする品物が見つからない、なんていうことは決してないんですけれど。いや、本当にあれもこれも皆様にご覧いただきたいものがいっぱいあります。


とは言え。まあ、このコロナの最中でしたが、無事に引っ越しも終え、そして同時に事務所の引っ越しも済ませられたのはラッキーではありました。家人も結局出張などが軒並み無くなったので、その時期をうまく利用してなんとか自分の身の回りの環境の再整備をやってみた、という感じの一年だったのかな、と。


ということで。今年も残すところ僅かとなりました。まあこの時期になりますと今年一年を振り返る、という事でやって来ました!「誰も聞かない音楽レビュー2020」のお時間です!世間的には全く見向きもされないであろう音楽をひたすら聴き続けるハタ。音楽マニア歴もそろそろ30年を迎えようとしております。そんなハタがこの一年で聞いた音楽、そしてその中から印象に残った音楽を皆様に無理やりお届け。カラオケで歌えない、歌詞がない、歌詞があっても読めない、そもそも歌じゃなくて叫んでいる、とか、様々なジャンルの音楽の中からハタが今年2020年によく聞いた音楽・印象に残った音楽をご紹介します。覚悟しな!


誰も聞かない音楽レビュー2020:総評


いや、今年のトレンドがどう、とか音楽のブームがこうなった、とか、そういう話ではなく。今年ハタが聞いた音楽の傾向を一言で言えば「生ぬるい」の一言。今までだったら「ぁあ?このマニアのハタ様にこんな凡庸な音楽を聞かせやがってこの●●(ものすごい差別用語)が!耳の穴にコンクリ詰めて木津川に簀巻きにして流すぞコラ」くらいのアグレッシブさで妙ちくりんな音楽を聴き続けて来たわけですが。なんでしょうか、丸くなった、というか、凡庸さを受け入れるようになった、というか。なんと言っても楽器が使用されている、メロディーがある、そんなヌルい音楽を聞いてどうするんだ!と自分に喝を入れたくなります。


っていうか、もうね、itunesとかの課金型の音楽サービスに加入した段階で音楽マニアとしては失格、のような気がします、ええ。ハタもついに年間に買うCDの数が激減。実際アルバムとしてダウンロードした数はアルバム70枚分くらいはあるんですが、それでもやっぱりなんだかマニアとして負けた気がします。


あ、一応念のためにお伝えしておきますが、「ハタが2020年に聞いた音楽=2020年にリリースされた音楽」ではありませんので、あくまでもハタが今年聞いて好きだった音楽、という意味です。よしなに(お嬢様風に)


誰も聞かない音楽レビュー2020:まさかのロック編

ということで。今年とっても好きだった音楽ロック編。でもそもそもハタはロックに興味がない。好きな音楽は?と聞かれたら「ロックとポップス以外はなんでも聞く」と答えるハタが、今年思いっきり大好きになった音楽がまさかのロック。それがこちら。


●おとぼけビーバー


ハイブロウ。


まあ実際はロックというよりはパンクですよね。もうね、時間があればYouTubeでみてニヤニヤしてました。ものすごく完成度が高いパンクに関西のユーモア、そしてよくよく聞いてみれば女子のアグレッシブな怒りのようでいて実は恋の歌。今海外のインディーズシーンでも注目されているようですが、そらそうなるわな、と。こんなユニークなバンド、日本の関西でしか見当たりません。まあ、今のJpopでファンクっぽい小洒落た曲を演奏するバンドがたくさんありますけど、海外で大受けする日本のバンドはこっち系ですね。


そして同じく今年ハタが何かあれば聞いていたのがこちら。


●人間椅子

期間限定のライブ配信動画どうぞ。


いや、分かってるんです。このタイミングで人間椅子を評価するのはニワカの証だ、と。正直ハタも20年以上前に見たイカ天のイメージしかありませんでしたし、「なんか変わったバンドでしたね」くらいの印象しかありませんでしたが、ここ一年あたりでやたらと海外のメタル勢が高い評価を下していたので、試しに聞いてみましょうか、と思って聞いてみたらまあびっくり。すごくいい。ここで人間椅子の素晴らしさをニワカが語るのは長年バンドを支えてこられたファンの皆様に失礼ですので自重いたしますが、昔からファンをやっている日本の皆様は本当に見る目のある方です。敬服いたします。


実際ここ数年でアメリカの音楽シーンではメタル復興の兆しがあるのですが、そのメタル復興の中でも例えばモンゴルのメタルバンド、The HUなんかがアメリカ国内のメタル勢の中でも高い評価を得ており、そういう非英語圏のメタル、という文脈では人間椅子はThe HUと同じかそれ以上の高い評価を受けることになると思います。まあコロナが治れば全米ツアー決定、だと思いますので、チャンスがあればぜひライブに行ってみたいと思います。


バンドメンバー全員朝青龍


●Kadavar


そして今年のハタの収穫の一つ。それはKadavarの存在を知ったこと。

っていうかむしろこのバンドのドラマーの存在を知ったこと。ハタも人間の子供として生まれて来たからには、


このバンドのドラマーみたいになりたかった。


バンド自体はドイツ発の良い意味で時代錯誤のロックバンドなんですが、音のセンス、衣装のセンスも素晴らしい上にこのドラマーですよ。あ、演奏技術の事を言ってるわけじゃないですからね。あくまでもルックス。いい、このドラマー。朝生まれ変わったらこのドラマーみたいになってないかなあ(うっとり)どっかの石段を転がったらこのドラマーに転身したりしないかなあ。YouTubeのコメント欄でも音楽そっちのけでこのドラマーにメロメロ(死後)なファンが続出。分かる。こんな出でたちで街を颯爽と歩いてみたい。そして羨望と嫉妬の眼差しを受けながらカフェーでカフェオレとブリオッシュ とか頼んでみたい。


あ、音楽も素晴らしいですよ。


ということで続きます。







このブログをお友達に教えて、お友達も綺麗にしてあげましょう。イオナ。私は美しい。