どうも皆様ご機嫌麗しう。こちらは寒いながらも春の日差しを感じるニューヨークでございます。
いやー、気温はそこそこ寒いんですけどね。まだ朝は0度前後。それでも数日後には気温が上がり、より春っぽくなるようです。やっぱりいいですねえ、春。
ということで日本はなんだかんだ低空飛行ながらも飛行はできてるよね、という状態で早1年。皆様色々とご苦労があったとは思いますが、それでもコロナの感染者数も死者数もダントツで低い国。ついでに都市封鎖も一部の都会を除いてはそこまで厳格に実施されたわけでもなく、最低限経済が回る程度にはあったわけですが。それから比較するとアメリカ、特にニューヨークはダントツでダメでしたねえ。今でもレストラン営業は室内は定員の35%未満で営業しなくてはならず、マシになったと言ってもその程度、で、結局人間の質の低さで何も対策できないからとりあえずワクチン待つしかない、みたいな末期症状を維持しております。
まあねえ、どうしようかな、とは思ったんですけども。政治と宗教のお話はタブー、とは言いますからねえ。でもまあここしばらくコロナで大した外出もしてないのでネタも枯渇気味。なので久しぶりに政治ネタ、してみましょうかねえ、ということで。興味のない方は今回のブログはなかったことに、と言うことでお願いします。
で。
バイデン さん。今回の選挙でトランプさんに負けず劣らず色々ネタを提供していただきましたが。
割とものすごい公約を挙げてたの、ご存知でしょうか。
そう、「最低賃金15ドル」に、という、あれです。日本円なら1500円以上、ですね。今アメリカの最低賃金は8ドル弱らしいので、まあぶっちゃけほぼ倍に、というプランです。
ですが。
この公約、先日アメリカ議会において正式に拒否されました。
個人的には「アメリカ人もそこまで馬鹿じゃなくて良かった」とほっとしております。
とはいえ、皆さんの中にはこう思われる方も多いと思うのですよ、ええ。
「えっ、最低賃金15ドルって良くね?何が悪いの?」と。
まあハタもパートタイムで働いてたらそう思ってたと思います。自分のお給料が単純に上がるわけですからねえ。嬉しいに決まってますよ、ええ。
とはいえ、ここはアメリカ。日本と事情が違います。日本とアメリカの大きな違い。それは
不法移民の数
です。実際アメリカで生活してたら見えてくるんですよねえ。本当そこら中に不法移民が住んでおられます。そしてそう言う人たちがいわゆる3Kと呼ばれるきつい仕事を請け負っていることでアメリカの社会はかろうじて動いているわけですね、ええ。実際きつい仕事、アメリカ人は本当しませんからねー。汚いことは全部不法移民に押し付けて、自分は人権だのなんだのと本当都合いいよね、と思いながら見てますが。
不法移民。まあカナダとかメキシコの国境から越境してきたり、または海からこっそり上陸したり。いろんなパターンはありますが。どっちにしても法の網の目をかいくぐってこっそりアメリカに入ってきた人たち。まあ日本人でもそう言う人生を選ばれた方、無いわけではありませんが、数としては少数です。でもいる。
で。そう言う人がアメリカに来て、当然お仕事を探すわけです。お金を稼ぐためにアメリカに来る人が殆どですしねえ。それが目的ですから、当然お仕事したいわけです。もう文字通り裸一貫で国境を渡ってきた人たちですから、ある意味肝は座ってます。どんなお仕事だってします、という、たくましい人たちです。もう捨てるものは命しかない、と言う状態。
とはいえ。生活は大変に厳しいものです。今や不法移民も闇ビジネスですから、当然マフィア辺りにお金を払って、その手引きで不法に入国するわけです。運良くアメリカにやってきた段階ですでに結構な額の借金ができています。
さらに不法移民ですから、アメリカに来ても身分証明がありません。よって銀行口座が開けません。銀行口座がない、と言うことは母国にも銀行経由で送金もできません。よって、送金サービスを使いますが、それだけで手数料を20%近く取られます。せっかく稼いだお金もこうした社会的弱者をターゲットにしたサービスに毟られっぱなし。それでも必死になって働くわけです。
そこでバイデン さんの最低賃金15ドルですよ。みなさん、お給料上がりました、バンザーイ、と言いたいところですが、ここで疑問が出てきます。
この不法移民の人たちも、最低賃金15ドル貰えると思いますか?
不法移民であることのデメリット。法の適用のされようがないこと。つまりもともと不法な存在である、と言うことはその人たちを守るような法律もないと言うことです。当然雇う側に不法移民を保護する福利厚生の義務や責任もありません。いくら国が最低賃金を上げたところで、アメリカの社会の下支えをしている不法移民にはなんのメリットもないわけです。だって帳簿の上では存在しない人ですからねえ。存在してない人を守ることはできませんよね、という理屈です。なのでどれだけ危険な仕事であっても保険をかけられるわけでもなく、うっかり事故なんかで死んでしまっても闇に葬られたまま。だって実質上存在しないはずの人、なわけですからねえ。
実際、すでにアメリカでは不法移民の法的に弱い立場を利用しまくってるわけですよ、ええ。
いくら最低賃金を15ドルで設定したところで、不法移民を5ドルで雇えばいいだけの事、ってなったら、まあ経営者なら5ドルで雇える方を選びますよね。
当然気骨のある会社もないわけではない。ちょっと前にアメリカン・アパレル、という会社があったのをご存知でしょうか。あの会社はメイドインLAを一つの理念として、本来なら奴隷みたいな状態で働かされる移民の縫製工の皆さんにも法に見合った待遇を!ってやって頑張ってみたものの
見事倒産。
この段階ですでに理想が現実についていかなかった。
しかも。
あくどい雇い主からすると、相手は「不法」というスネに傷がある人たちですから、「文句あるなら移民局に通報したらお前ら国外追放じゃ黙って働け」と脅す事だってできます。実際そう言うケースもたくさんあります。せっかくお金を貯めて家で使うエアコンを買ったのに、「そのエアコンを渡さなければお前が不法移民なのをバラす」と脅迫がきて、泣く泣く自分が買ったエアコンを手放した、と言う人の話も聞きました。さらにひどいのになると、雇い主に文句言ったらその夜住んでた家が全焼した、とか。もうね、焼け出された家族が善良そうなメキシコ人のご家族で。まだ小さなお子さんがいるんですよ。そう言う人が焼け出されちゃった。もう本当気の毒としか言いようがない。LAのそこそこ有名なレストランで働いてた人ですけどね。
バイデン さん、不法移民には非常に寛大な政策を打ち出されておりますが。不法移民をアメリカに入れろ!それが人道に基づいた人権尊重なんだ!とあの辺の人たちはおっしゃいますが、実際のところ、
不法移民という奴隷を増やすのが人道にかなった世界なんですかねえ?
単純にそう言う社会的に弱い立場の人を搾取する人が得をするだけなんじゃないですか?と。
実際バイデン さんの政策を見ていると、「得するのは不法移民を不法に雇ってる会社ですね」という答えしか出てきません。だって、
最低賃金上げる→じゃあ不法移民を二束三文で雇うか→じゃあ不法移民増やすか→もっと安い労働力が手に入るぞ
という風にしか見えませんからねえ。ぶっちゃけ奴隷制を維持したいのは共和党より民主党じゃね?という疑問は拭えません。共和党とは違う差別構造で金儲けしたいだけでしょ?と。結局バイデン さんのこう言う政策を支持している地域、って人口密集地域で、奴隷労働が必要な地域なんですよね。昔は南部の綿花とかで集約的な奴隷労働が必要だった分、共和党が強い地域で奴隷制が指示されていたわけですが、産業構造が変わったことで民主党が主流の地域がそう言う新しい奴隷制を必要としている、と考えた方がぶっちゃけしっくり来ます。
そして何よりも。
この最低賃金を15ドルに、と言う政策で一番損をするのは合法的な移民なんですよ。
なんだかんだ言っても苦労して時間とお金をかけてアメリカの市民権を得ることができました、という新興移民はたくさんおられます。英語だってそれほどうまくない、そう言う人たちの大半はアメリカ人となっても社会の底辺でひたすら3K仕事です。で、親が3仕事で稼いだお金を全部子供につぎ込んで、子供がようやく大学にいく、くらいの長期戦になっていきます。
で、とりあえず時給8ドルくらいで雇われてた人の賃金を15ドルにしてください!となったら、まずその人たちは軒並みクビです。で、その代わりに人権無視で賃金をいくらでも下げられる不法移民が奴隷としてやってくるわけですね。当然帳簿に載らない雇用ですから、正規の雇用率は下がるでしょう。ついでに帳簿に載らない不法移民なら、納税もへったくれもないですから、不法移民を雇えば雇うほど税収は下がります。で、そのお金はその移民の母国に「仕送り」として流出。アメリカ国民ははどんどん貧困に。金持ちはそんな世界で競争しませんから、それを高みから眺めているだけ。どう考えたって不平等。
正直バイデン さんには言いたい。
何がしたいのかさっぱりわかんねーよ
もうね。萎え萎えのしおしおになるんですよ。
前住んでたアパートのそばにあったカフェー。何を気取りたいんだか知らんが店に「難民ウェルカム」とか書いたポスター掲げてやんの。
マジこのポスター嫌い
だったらお前んところの栄養過多な白人ウェイター解雇して難民雇ってやれよ。そしたら毎日コーヒー飲みに行ってやるわぼけ
そして厨房の裏のぞいたらメキシコ人移民が生活にやつれた顔して必死に皿洗いしてるのが見えてるわけですよ。この人たちだって状況は難民と似たりよったりの貧しい人たち。そんなメキシコ移民に皿洗いさせてるカフェーのなーにが平等だバーカおめえら白人が皿洗えよ、と思ってたら1年しないで潰れましたけど。心の中でざまあみろ、と思いましたが、その分近所でコーヒーが飲める場所が減った(痛恨のミス)
もうね、こんな偽善ばっかりなんですよ。正直うんざりですわ。
人権人権ってうるさい奴が、他人の犠牲の上にあぐらかいて座ってるんですよ。黒人さんの命が大事ー!って言うんだったらまずその辺で飢えてるシングルマザーの黒人の若いお母さん食わせてあげればいいのに。そんな人そこら中にいるじゃないですか。デモしてる暇があったらその時間分の労働で得た賃金をそう言う困った人を救うために使えばいい。でもそれはしないんですよ、あいつら。
あ、ちなみにBLMってデモしてたのほとんど白人ばっかりですからね。黒人さんからしたら金持ってるだろうに、人権人権と大騒ぎする割には本当に困ってる人にはびた一文出しません、って言う人たちですよ。偽善者もいいとこ。
で、そんな偽善者がこぞって支持してたのがバイデンさんですよ。
印象超悪い。
でまあ、こんなバイデン さんが大統領になったらもうアメリカもダメかもね、と思ってたんですが、
流石にこんなインチキ偽善政策は流石にまずいだろう、という健全な意思が働いた、と。いや本当によかったよかった。本当議会にはこれから頑張ってもらって偽善的なバイデン 政策は全部廃案にしていただきたいものです、ええ。
あ、でもハタは基本党派には影響を受けないようにしておりますので、良いものがあれば良い、と評価できる人間でありたいと思っておりますよ。その辺はお間違えなく。2年後には、「バイデン さんも最初は変な事ばっかりやってたけど、案外いい政策もたくさんあったよね」と思えるようにしていただきたいものです、ええ。
と言う事で。政治と宗教はタブー、という常識を打ち破り、あえての政治ネタでした。
来週あたりからはまたいつも通りの毒にも薬にもならない駄文に戻りたいと思います。
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