みなさんお元気ですか?お元気なんですか?そうなんですか?そうなんでしょうか?えっ?そうじゃない?違う、そうじゃない?違う違うそうじゃない(鈴木雅之)
っていうか無事祝1周年ですよ。もう1年経っちゃいましたよ。
都市封鎖からまる1年。
ちょうど去年の今頃から1週間ほど遡った頃、ニューヨークでは都市封鎖が始まりました。街中を歩けばガスマスクに防護服、みたいな過剰な人を見かけたり、スーパーで軽い品不足があったり、と、まあそこそこのクライシス感はありましたが、まあ実質上蓋を開けてみたら危機というよりかはNYに住んでいる人が全員引きこもりになった、という感じ。3月中旬から7月頃までまるっと経済活動が完全停止、それからに2〜3ヶ月ほどかろうじて外食できる時期があった以外は人と会って話をすることもままならず、もう殆ど町としての機能は果たさない時期が丸一年。まあ一応生きていけるからいいけど、これって楽しいの?みたいな日々が延々と続きました。まあ現状今でも続いていますが、それでも最近になりレストランは定員の50%を目処に営業が許可されました。ここまで定員の制限率がが上がった(下がった?)のも実に1年ぶりです。たまにマンハッタンを歩くともう屍累々、という感じで閉店したお店がずらっと並んでおり、ほんと去年一年は一体何の為の1年だったのかしら、と虚無感に襲われてしまいます。
で。
ええっとですねえ。
こちらも春ですねえ、多分。そうだと思うんですよ、ええ。気温も上がってきましたしねえ。なんか街路樹の植えてある、地面が剥き出しになったあたりから急にチューリップか水仙か、あの辺の草花の芽がにょきにょき生えてきまして。まあ素敵、お花さん達が❤️、みたいな感じかと思いきや、いきなり何もない地面に無数に謎の植物がうにょうにょ生えてきた、みたいな感じでちょっと気持ち悪い。まあきっとどなたかが過去に街路樹の脇に球根を植えておられたんでしょうね。でもそこ、犬のおしっこポイントなんです、ええ。冬の間何にもなかったので、そこをお気に入りトイレスポットにしていたDJむぎちゃん。ふと気がつくとお気に入りのトイレに巨大な植物の芽が。しゃがんだら芽が刺さる。今そこにある危機。
最近お困り気味のむぎさん(5ヶ月)
まあ春ですよね(にっこり)
春の訪れ。ふと気がつけば目白やウグイスが姿を表し、美しい声で囀る、そんな春。ニューヨークの春にも、そんな風物詩がございます。春、この時期になると
ヤンキー車が爆音で音楽かけて走り回ります。
あれってなんですかね。ハタはJY市という京都でも最高レベルのヤンキーシティで生まれ育ったのである意味ヤンキー文化のエリートなんですけど、なんていうんですか?マフラーの消音器を取り外すんでしたっけ?そしたらバリバリ伝説になれる、っていう。あれ、アメリカにもあるんですね。シャコタン、ってあったじゃないですか、やたらの車の車高を低くする改造車。あれ、こちらではまだ現役です。たまに見かけてあまりの懐かしさに涙が出そうになったり。
そこに量産型ヒップホップ(おしゃれじゃない方)とかを轟音でかけるわけですよ。ええ。まあ一言で言うと、ガラ悪いなあ、という人の車ですが。あれが走り回り始めると、ああ、春ね❤️、と思います。不思議なんですけどねえ、あの辺のヤン車の人たち、冬の間は静かなんですよ。あれほんと不思議。
でまあ、そう言うヤン車がかけている音楽の違いで、「ここのシマは誰が仕切ってるのか」みたいなのが分かったりもします。ちなみに前住んでたブルックリンではやはりギャングスタラップにサルサ、と言う黒人系、及びラテン黒人系の音楽が轟音で流れてましたが、クイーンズになるとクンビアだったりします。ちなみに以前住んでいたアストリアは近くにリトルエジプトがあったので、イキったガキがアラブ系のダンスミュージックを爆音でかけてました。ヤンキーって世界共通なんだなあ、としみじみします。ああいう爆音で自己主張する文化、って日本だけじゃなくてどこの国のどこの文化にもあるのね、と。
でまあ、春になってきましたよ、と。
そろそろ実行に移しますか、と。ハタが冬の間温めてきたアイデアを、ようやく開始する時期がやってきました。暖かくなれば出来ること、そう、ガーデニングです。ガーデニングなんていうとお洒落に聞こえますが、なんていうか、NOMINのDNAがハタを駆り立てるのでしょうか、気温が上がるとなんかそわそわするんですよね。「なんか植えなくちゃ!」みたいな焦りが。
とはいえここはニューヨーク。田畑はおろか人が住むにしても日本の都会と同じかそれ以下の敷地でひしめき合っているのが現状。運良く広い場所を確保したところできちんと日が当たる場所を確保するなんて至難の技。しかしハタには幸運が転がり込んできました。
新事務所にバルコニーがついている。しかも南向き。
たかだか6畳か8畳ほどのバルコニーですが、朝から日没までほぼずっと日があたります。こんな環境はニューヨークだとビルの屋上くらいしか考えられないのですが、そんな好条件の環境がふらりとハタのお手元に。これはやるしかない。
ということで。家人に相談して、ハタが好きに出来る一角を確保しました。
バルコニーのフェンスです。まあ垂直面なので、プランター のようなものを置くことはできませんが、今やくそお洒落ガーデニング界隈ではバーティカルガーデンなるものが存在しており。
シンガポール・チャンギ空港の美しい装飾。全部生きた植物です
ま、ここまできれいにするのはそもそも無理なんでこういうのは目指してませんが、でも垂直に植物を育てる環境は作れるよね?と言うことで冬の間にちまちまとセットアップ。時々土を買ってきては準備をしておりました。それが少し前にようやく準備完了に。
あれですね、不織布みたいなので小さなポケットがいくつかついていて、そこに土を入れるようになっているやつ。これだとフェンスの金網にぶら下げて留めるだけなんで、設置も簡単でお値段もお手頃。まあ見た目はちょっとあれですが、それでもまあ植物が育てばそこそこの見栄えにはなるのでは、と。
一応ある程度のセッティングは数ヶ月前からできてたんですよ。なので、冬に咲く花を植えてみましょう、と言うことでシクラメンの球根をいくつか植えてみたんですが、
全滅。
2月経っても芽も根も生えず。あれですかね、ハタの前世の因業のせいでしょうか。まあ薄々気がついてはいたんですけど。小学生の時に、学校でチューリップ植えたんですけど、ハタが植えたチューリップ、途中で腐りはてまして。他の子のチューリップはきれいに咲いたのに、ハタの鉢植えは空っぽ。
分かってる!ハタの人生っていつもそう!他の子が花咲く頃にはハタの球根は腐ってるの!芽すら出ないの!ハタに青春の文字もなかったわ!だって腐ってるんだもの!憎い!嗚呼憎い!きれいに咲くあなたたたちチューリップが憎い!土の中から呪ってやる(発狂)
とはいえハタもいい加減おっさんなんで、そこまで他人の人生妬むのも疲れるんですよね、最近。
だったら春まで待ってから考えてみましょうかね、と。と言うことでしばらく失敗は見なかったことに。
と言うことで春がやってきました。過去は過去、今は今。かもめはかもめ。仕切り直しです。
何植えましょうか。まあトマトとかきゅうりとかでもいいんですけど、ハタ、トマトもきゅうりもあんまり好きじゃない。毎日きゅうりができてもらってもあんまり嬉しくない。って言うかそもそもこの土の量では背が高くなるお野菜関連は無理ですね、と言うことで、だったら初夏から秋にかけて咲く花でも撒いてみましょうか、と。
ただ、ハタもそこまで園芸得意じゃない。だってシクラメンの球根が育たなかったし(トラウマ)。繊細な品種とかはまず無理。だったら過酷な環境でも育つ人たちを選べば良いではないか!と言うことでアメリカで勝手に生えている野草の種をチョイス。この段階で果たしてガーデニングと呼んで良いのか疑問ですが。まあそのうち花が咲けば良し、と。少ない労力で最大の収穫。資本主義の鉄則です。
と言うことで、本日種を蒔いてみました。アメリカの西海岸を代表する花(って言うか雑草)、カフリフォルニア・ポピー。
もう荒地だろうが砂漠だろうが水があろうが無かろうがとりあえず芽が出て花が咲く、と言うものすごい強靭な植物だそうでして。うん、これならきっとハタのずぼらガーデニングにふさわしい、と。ちなみにケシの花の一種ですが、阿片は作れませんので念のため。合法です。
まあ蒔くとは言っても土の上にばらまくだけですし。あっという間に終了。それでも結構な量が余ったのでベランダの下の誰も管理していない空き地にばら撒いておきました。流行のゲリラ・ガーデニングですね(いい迷惑)。
でもまあこれだけでは物足りないので、さらにやや日陰でも育つ花の種ミックスを買いまして。そちらもぶちまけました。
これだけの花の種が混ざっているならそのうちのどれか一つくらいは育つだろう、と言う戦法。
もう園芸ですらなくほぼギャンブルになりつつありますが、果たしてどうなることやら。
と言うことで今年はこれで行ってみます。うまくけばラッキー。ベランダがお花で埋め尽くされます。まあ素敵。ダメだった場合は、
まあその時はその時ということで(鼻からタバコの煙を出しながら)。
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